© 新華社 シノペック、東京で高機能プラスチック展に出展

4日、第8回高機能プラスチック展で取材に応じる中国石化銷售（販売）有限公司の許毅（きょ・い）総経理（右から2人目）。（東京＝新華社配信）

【新華社東京12月5日】千葉市の幕張メッセで4日から3日間の日程で開催されている第8回高機能プラスチック展では、中国石油大手の中国石油化工集団（シノペックグループ）が出展した15の新製品に業界の注目が集まった。

　同集団は今回、ポリエチレンやポリプロピレン、高溶融強度ポリプロピレン分野の新製品と関連する応用ソリューションを重点的に展示した。独自の知的財産権を持つ技術と製品を紹介することで、日本のプラスチック加工業者に中国の高機能プラスチックに対する認識を深めてもらうのが目的。

© 新華社 シノペック、東京で高機能プラスチック展に出展　4日、第8回高機能プラスチック展の中国石油化工集団ブース。（東京＝新華社記者/彭純）

　中国の高機能プラスチック製品はここ数年、国内の生産能力の向上に伴い、国内の需要を満たすだけでなく海外市場に積極的に進出している。高品質と低コスト、技術革新の早さ、ラインナップの豊富さなどが強みとなっている。同集団は中国の合成樹脂分野をけん引する国有中央企業であり、国内外の市場の変化に柔軟に対応するため製品構成を絶えず高度化し、外国製品の導入から独自製品の研究開発へと変革を遂げてきた。現在では、日本や欧州など先進国・地域のハイエンド市場に進出している。

　同集団傘下の中国石化銷售（販売）有限公司の許毅（きょ・い）総経理によると、同社の高機能プラスチック製品は2016年に日本市場へ進出して以降、食品衛生法や製造物責任法（PL）に合格するなど、その品質は市場で高く評価されているという。販売量も年々増加しており、今年は既に1万トン前後に達した。主に食品包装と日用品分野に利用されている。

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 4日、第8回高機能プラスチック展で、来場者に高機能プラスチック製品を紹介する中国石油化工集団のスタッフ。（東京＝新華社記者/彭純）

　許氏は「今回の展示会を通じて中国の優れた製品を日本や世界にアピールしたい。国際市場をさらに開拓するための土台としたい」と語った。プラスチック製品の再利用に対する研究開発と投資を今後も強化し、環境保全に最大限の努力を払っていく考えも示した。

　同展は、高機能樹脂や炭素繊維、複合材の成形から加工、技術開発にわたるプラスチック製品の専門展。軽量化や金属代替など昨今注目を集める最先端の技術や製品が多数出展されている。（記者/彭純、徐学林）

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4日、第8回高機能プラスチック展の中国石油化工集団ブースで、高機能プラスチック製品を見学する来場者。（東京＝新華社記者/彭純）

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